悩能と生きる 脳科学で答える人生相談

敬愛する脳科学者 中野信子さんの最新著書。

本当に頭のいい人の説明って本当に面白いんです。

私のような凡人にも理解できるレベルにまで落として分かりやすく説明してくださるの小難しい脳科学の話も

すっと入ってきてもっと読み進めたくなります。

日常にあるモヤモヤ。何でこの人はこういう人なんだろうと疑問に思うことが多々ありますが、

脳科学を知るとなるほど!っと納得することが多いです。

世間が著名人の不倫に騒ぐ理由やSNSで炎上する理由も別の著書で説明されていて腑に落ちました。

さて、この本は著者に当てられたご相談に回答していく形になっています。

中に何人かのジャンルを超えた著名人との対談も盛り込まれていてとても興味深かったです。

気になった点をいくつかご紹介します。

・予定が崩れるとフリーズしてしまう

回答:予定や目標を達成すると脳は喜びを感じます。日々勉強にしても友達にしても普通の人が1準備するところを、

100準備することを怠らないあなたを、あなたの友達も私も賞賛しています。

・人恋しいのに少し遠くにいてほしい

独りの空間を確保したいけれど、でも孤独は嫌だ

回答:誰もが「孤独のストレス」と「集団に合わせるストレス」の両方を持っています。

どちらを強く感じるかは脳の機構が9割がた関係していますが、1割の変わる余地もあります

・カーッとなる自分を抑えたい

人間の脳は30歳くらいまでは未完成。こどものことは大目に見て、自分の情動は俯瞰の目で眺めるメタ認知ができれば

ブレーキになるはず。

・ギブミー前頭葉 台本を上手く記憶できるようになりたい

回答:記憶には、短期記憶、中期記憶、長期記憶の3種類がある。

台本を覚えるのは長期記憶。

長期記憶は非陳述的記憶と陳述的記憶がある。

前者は体で覚えた記憶。(自転車の乗り方や泳ぎ方など)

後者は学習することで獲得する意味記憶と、経験したことを記憶するエピソード記憶があります。

意味記憶は忘れやすく、エピソード記憶は記憶が定着しやすい。

著者の高校時代の地理の先生はゴルゴ13を読むよう生徒に勧めた。マンガを読んで擬似体験的に学ぶ方が面白く覚えることができる。

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