メジャーリーガーの大谷選手など多くのアスリートも取り入れているという、中村天風哲学。
どのような環境にあろうとも心を常に積極的に保つことで、人生を明るく前向きに生きていこうという教え。
この中村天風哲学をベースにしたマインドフルネスの方法をまとめた一冊。著者の伊藤さんはお医者さんです。
これだけ情報量が多く、複雑な世の中。普通に働いて生活するだけでも大変なことだと思っています。
今ここに集中する。自分の頭の中の雑念を一度空っぽにすることがより一層大切な時代なのでは?
ちょっと楽になりたい時に読むと良いかも知れません。
・不安、心配、悲しみから逃れされるヴィパッサナー瞑想
自分の身体の部分、その動きをよく観察し、それを自分に言い聞かせる。
例えば「今、右足が前に出ています。」と自分に報告し、「思い出す」というクセ者を退治するのがお釈迦さまの身念処。
・済んでしまったことは忘れましょう。今できることに全力を尽くしましょう。より良い未来を作るのは今の努力しかありません。
・自分の中にある「こうあるべき」という価値観をリセットする。
「いい、悪い」なんてその時代、環境等よって違う。人の価値観も様々ですし、変化する。自分の価値観も時と場合によって調節する。
・まずは足元の第一歩。まず現在をより良いものに変えていくという潜在意識をもつ。
・1日のうち一分でも三分でも良いので、気を散らさないように目をつむり、自分の楽しめるような喜べるような想像、姿を心の銀幕に描くように努める。どんなことがあっても、良いことだけを絶え間なく心に描く。
・日本人はそもそも不安遺伝子が多い人種。取越苦労民族。遺伝子は変えられなくても習慣、生き方は変えられる。
・自分がコントロールできることとできないことを分ける。
・瞑想、ウォーキングや水泳などの有酸素運動、野菜中心の食事、7時間以上の睡眠が若さをキープすることに有効
・思考が人生をつくる
・健康も仕事もあらゆることにおける力の根源は自分自身の心
・今日一日、恐れず、悲しまずという心構えを持ち続けること。そうすることで清らかな心の世界が保たれる。
・常に自己の心的態度を厳かに監視する
・何事においても怒らず、怖れず、悲しまず
・不平不満を抜きにして全てをありがたい方面から考えるようにする
当たり前かも知れませんが、なかなかできないことばかりでした。
この本を読んですぐ近所のお寺で開催されている坐禅を予約しました。
瞑想が苦手な私はまずはマインドを意識することと、坐禅から始めてみようと思いました!
やや難しい仏教用語もありましたが、分かりやすく、途中逸話も交えていて興味深い内容でした。
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